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闇の力

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Власть тьмы (Vlast tmy)

レフ・トルストイ著／宇野喜代之介訳
Ａ5判・上製クロス装・函入
定価：4700円＋税
ISBN978-4-86330-007-1

背徳と悔恨――蘇る傑作戯曲！

善良な資質を持ちながらも、道徳的に堕落した隣人からの影響や自らの金銭欲によって、次第に深い「闇」の中に堕ち込んでゆく若い色男ニキータ。飲酒、暴力、放蕩、義理の娘との不義、そして遂に自分の赤ん坊殺害にまで手を染めてしまったニキータは、次第に自ら犯した罪に慄き、空虚な心に悶え苦しむようになる。そして、敬虔で善良な父親アキムの導きによって、「闇の力」に打ち勝つためにある決断を下す……。
モラル崩壊が叫ばれ、「闇」が力を増す現代だからこそ読んでおきたいロシアの文豪トルストイの戯曲文学の傑作！　果たして、罪深き人間に「光明」は見えるのか？

罪から罪と続くだえ、罪ん中ぁ深く陥ちこんでいるだ。
お前は網ん中のように、金ん中に囚り籠められているだ。
ああニキータよ。お前の魂のことを考えろよ。
―ああ！　神さまの罰蒙らねばいい！（本書より、父・アキムの台詞）

★トルストイ生誕180年記念出版企画！
★2007年12月、モスクワ国立マールイ劇場で25年ぶりに上演された話題作！
★2008年11月来日公演の噂も・・・

著者略歴

レフ・トルストイ
Лев Николаевич Толстой　（Lev Nikorayevich Tolstoy）
ロシアの小説家。代表作は『アンナ・カレーニナ』、『戦争と平和』など。（1828-1910）

宇野喜代之介（うの・きよのすけ）
1894年、茨城県水戸市生まれ。1918年、東京帝国大学独逸文学科を卒業。文部省督学官を経て、府立高等学校（東京）、旧制弘前高等学校の校長などを務める。

闇の力

背徳と悔恨――蘇る傑作戯曲！

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