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満洲娘娘考

満洲娘娘考・書影
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奥村義信 著
A5判・上製クロス装・函入
定価:8000円+税
2008年12月刊 ISBN978-4-86330-022-4

中国の女神「娘娘(ニャンニャン)」を詳述!

古より現代に至るまで、中国の民衆が篤い信仰を寄せる「豊穣」と「授児」の女神―「娘娘」。民衆文化に深く根ざしたこの民族信仰の起源と歴史的展開を、「家族制度」「アニミズム」「母系崇拝」「仏教と道教」などのテーマにからめて、分かりやすく解説。満州国政府の特設調査機関「満洲事情案内所」の所長であった著者が、二十年余にわたって収集した膨大な資料を基に著述された本書は、現在でも学術的価値が高く、中国の民俗・宗教・伝統文化を知る上で必携の書!(改訂新版)

旧満州関連書シリーズ続々刊行中!

奥村義信(おくむら・よしのぶ)

「満洲国」政府の特設調査機関「満洲事情案内所」の所長を務める。雑誌『亜東』の記事等を多数執筆する。

満洲事情案内所

昭和8年、満洲経済事情案内所の名称で満洲国政府、駐満日本大使館、南満洲鉄道株式会社の後援を得て設立。昭和9年、関東庁、駐満海軍部司令部の後援を新たに加え、満洲事情案内所と改称される。日本からの視察団の案内等の任にあたる。新京記念館内より新京中央通六番地に移転される。昭和11年、株式会社満洲弘報協会に合併し、その直営となる。昭和13年、満洲弘報協会より分離独立し満洲帝国政府特設機関となる。

目次


編者の言葉
第一章 まえがき
第二章 支那の民族信仰
 第一節 概説
  第一項 原始人の宗教心
  第二項 支那人の宗教心
 第二節 自然崇拝
  第一項 対天思想
  第二項 大地崇拝
  第三項 山岳崇拝
  第四項 神仙説
 第三節 精霊崇拝
  第一項 死霊崇拝
  第二項 祖先崇拝
  第三項 鬼神
 第四節 呪物崇拝
  第一項 呪物
  第二項 偶像崇拝
  第三項 性器崇拝
 第五節 母系崇拝
  第一項 地母神
  第二項 海神
  第三項 巫女
  第四項 西王母
  第五項 観音
  第六項 西方の女神
 第六節 シャマン教
  第一項 概説
  第二項 シャマン
  第三項 神格
 第七節 仏教と道教
  第一項 仏教
  第二項 道教の発生
  第三項 玉皇の神格
  第四項 雑多な祭神
第三章 支那の家族観念
 第一節 概説
 第二節 支那の家族制度
  第一項 家の観念
  第二項 宗法制度と理論
  第三項 家系制度の変遷
  第四項 女性の地位
 第三節 婚姻と出産
  第一項 婚姻の目的
  第二項 婚姻の風習
  第三項 人身売買
  第四項 婚姻と祭祀
  第五項 嫁娶の神
  第六項 家族神
 第四節 出産の風習
  第一項 受胎の観念
  第二項 求子の縁起
  第三項 妊娠中の風習
  第四項 分娩時の風習
  第五項 出産の祝い
  第六項 幼児殺し
 第五節 産神
  第一項 伝説の産神
  第二項 郊媒の神
第四章 娘々信仰の由来
 第一節 概説
  第一項 娘々の字義
  第二項 娘々の主神
  第三項 娘々神の本体
  第四項 祈願の目的
  第五項 娘々像の様式
 第二節 娘々の神格
  第一項 古代の女神
  第二項 碧霞元君(天仙聖母)
  第三項 天后聖母(天妃)
  第四項 王母娘々
  第五項 観音娘々
  第六項 授児の娘々
  第七項 治病の娘々
  第八項 歪理媽々
 第三節 娘々廟会
  第一項 春の祭祀
  第二項 廟会日
  第三項 廟会の字義
第五章 娘々信仰と習俗
 第一節 祈願の方法
  第一項 概説
  第二項 娃々
  第三項 偸鞋その他
 第二節 廟会の行事
第六章 満支各地の娘々廟
 第一節 概説
 第二節 泰山碧霞元君廟
  第一項 泰山を語る
  第二項 行事
  第三項 泰山神
 第三節 北京妙峯山
 第四節 北京東岳廟
 第五節 大石橋迷鎮山
  第一項 沿革
  第二項 伝説
  第三項 廟会の殷賑
  第四項 日満信仰の交流
 第六節 満洲の各廟
  第一項 鳳凰山娘々廟
  第二項 吉林北川
  第三項 大屯阜豊山
  第四項 鞍山興盛廟
  第五項 楡樹興龍廟
  第六項 莫和山娘々廟
  第七項 南満の天后宮
  第八項 天斉廟
  第九項 胡仙堂
 第七節 台湾媽祖宮
 第八節 朝鮮三神堂
第七章 廟会の市場観
 第一節 市場の発生
 第二節 売れる商品
 第三節 露店商人の心得
  第一項 満人向けの新商品
  第二項 商人としての注意
 第四節 焼紙と線香
第八章 むすび
娘娘関係資料

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