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西蔵探検記 近代チベット史叢書 3

チベット探険記・書影
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スウェン・ヘディン・著 高山洋吉・訳(改訂新版)
A5判・上製クロス装・函入
定価:7000円+税
2009年4月刊 ISBN978-4-86330-026-2

遥かなるシルクロードを踏破の末、
未踏の秘境に挑んだ北欧の探検家!

シルクロード探検で 有名なスウェーデンの探検家スウェン・ヘディンが、1896年から1908年にかけて3度のチベット遠征を敢行! 時あたかも英国、ロシアが内陸アジアにせめぎ合い、「禁断の秘境」であった鎖国チベットは、にわかに戦略的要所として注目されていた…。容赦なき険路と盗賊や追っ手に阻まれながら、地図上ブランクを踏破すべく、まさに決死の冒険を達成! 雄大な自然や地理学的発見、当時のチベット人習俗などを臨場感溢れる筆致で綴った一大探検記!

★『さまよえる湖』の著者ヘディンがチベットを探検する!
★魅力的な著者自筆挿絵40点掲載!

「近代チベット史叢書」推薦文  小峰彌彦大正大学学長・仏教学博士)

 2009年は、1959年のチベット民族蜂起より50年の年にあたる。昨年の北京オリンピックの折りにも解放問題をめぐり、世界各地で解放を望む運動が顕在化したことは記憶に新しい。とはいえこの問題も、決定的な武力紛争までいたらなかったこと、さらには中国への配慮なども影響し、日本においての関心はそれほど高くなるには至らなかったのが現況である。だが、チベット問題は、当該の民族のみのことではなく、国際的にも重要な課題であることは間違いない。それ故、私たちはこの課題に真剣に向き合う必要があるが、そのためにはチベットに対する基礎的な知識を備えた上の正しい認識が不可欠となるのである。
 本叢書は「20世紀初頭から第二次世界大戦に至るチベットの歴史と民族文化」を学ぶ基礎的な資料としても重要であるし、チベット問題の原点を考察する上で貴重な材料を提供している良書である。青木文教氏をはじめとする著者の体験を通しての報告は、読者に多くの知識と示唆を与えるものと確信するものである。

著者略歴

スウェン・ヘディン(Sven Anders Hedin スヴェン・アンデルシュ・ヘディン)
スウェーデンの地理学者、探検家。ベルリン大学でリヒトホーフェン男爵に師事。シルクロードからチベットにかけての中央アジア各地を探検する。ロプ湖の周期的移動と古代都市楼蘭の遺跡の発見で有名。著書『さまよえる湖』『中央アジア探検記』『シルクロード』は探検文学の古典として広く知られる。(1865-1952)

目次

スウェン・ヘディンとチベット(訳序)
第一篇 未開の聖図―チベット
最初のチベット入
モンゴル人と盗賊
タシ・ルンポの正月祭
タシ・ラマと彼の仏都
奇妙な僧院
第二篇 禁制の国にて
チベットの心臓部に向かう
変装してラサへ
カンバ隊長の捕虜
禁制の国への再度の進撃
トランスヒマラヤを越えてシガツェへ
聖 湖
インダス河水源の発見
第三篇 千古のトランスヒマラヤ
古代および中世におけるトランスヒマラヤ―カトリックの伝道師
イェズイット教徒―ダンヴィーユ―最初のイギリス人―リッター、フンボルトおよびユック
十九世紀の中葉より現代に到るトランスヒマラヤ

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