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西蔵チベット―過去と現在  近代チベット史叢書 4

西蔵―過去と現在・書影
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チャールス・ベル著 田中一呂・訳(改訂新版)
A5判・上製クロス装・函入(336頁)
定価:7000円+税
2009年5月刊 ISBN978-4-86330-027-9

鎖国下のチベットの人々に慕われた
英国人外交官による貴重な記録!

20世紀初頭、外国人に固く門戸を閉ざした鎖国であったチベットに英領インド政府の代表として長期駐在し、時のダライラマ13世の篤い知遇を得た英国外交官がいた!チベットやブータン、シッキムとの交渉に類いまれな活躍をしたチャールズ・A・ベル卿(1870-1945)。当時のチベット政府の内情や国際情勢、そして英国との交渉等を克明に記述する! まさに「近代チベット史」の第一級文献!

★唐と吐蕃王国の講和条約「唐蕃会盟碑」(822年)からチベット・モンゴル相互独立承認条約(1913年)まで
 チベット関係諸条約・国際協定書を付録として収録!
★当時の写真12点および周辺地図も掲載!

「近代チベット史叢書」推薦文  小峰彌彦大正大学学長・仏教学博士)

 2009年は、1959年のチベット民族蜂起より50年の年にあたる。昨年の北京オリンピックの折りにも解放問題をめぐり、世界各地で解放を望む運動が顕在化したことは記憶に新しい。とはいえこの問題も、決定的な武力紛争までいたらなかったこと、さらには中国への配慮なども影響し、日本においての関心はそれほど高くなるには至らなかったのが現況である。だが、チベット問題は、当該の民族のみのことではなく、国際的にも重要な課題であることは間違いない。それ故、私たちはこの課題に真剣に向き合う必要があるが、そのためにはチベットに対する基礎的な知識を備えた上の正しい認識が不可欠となるのである。
 本叢書は「20世紀初頭から第二次世界大戦に至るチベットの歴史と民族文化」を学ぶ基礎的な資料としても重要であるし、チベット問題の原点を考察する上で貴重な材料を提供している良書である。青木文教氏をはじめとする著者の体験を通しての報告は、読者に多くの知識と示唆を与えるものと確信するものである。

著者略歴

チャールス・ベル (Sir Charles Alfred Bell サー・チャールズ・アルフレッド・ベル)
英国人外交官・チベット学者。英領インドのカルカッタ生まれ。1908年、英国保護領シッキム藩王国の政務官となり、ブータンやチベットにも影響力を持った。1910年、亡命中のダライラマ13世と会見。以後数度にわたりチベットを訪問。著書『西蔵の喇嘛教』、“Portrait of a Dalai Lama” など。(1870-1945)

目次

まえがき
原序
原註
凡例
1 緒言
2 境界・面積・人口
3 地形区分
4 湖沼・気候・通商ルート
5 初期の歴史
6 僧王政治
7 ダライ=ラマ
8 英国陸軍の遠征
9 チュンビ渓谷[ヴァレー]管理
10 タシ=ラマ訪問
11 支那の優勢
12 ブータンと条約締結
13 東北辺境の保全
14 ダライ=ラマのインド蒙塵
15 今上ダライ=ラマ
16 シムラ会議
17 世界大戦時代
18 自治のチベット
19 ラサゆきの使命
20 政策問題
21 使命の結末
22 チベットにおける支那勢力
23 日本とロシア
24 モンゴル
25 ネパール
26 英国国策の大方針
27 補足的提言
付録
1 西暦8世紀前半における支那・チベット間の条約(唐蕃会盟碑)
2 西紀763年チベットの西部支那征服記念碑
3 廓爾喀[グルカ]戦勝記念碑 西暦1791年
4 「ネパール」西蔵[チベット]条約 1865年
5 「シッキム」西蔵条約 1890年
6 印蔵条約付属章程 1893年
   一般条款(追加条款)
7 大不列顛国[ブリテン]政府及西蔵政府間ノ条約 1904年
8 大不列顛国政府及支那政府ノ西蔵ニ関スル条約 1906年
9 大英国及露西亜国問ノ西蔵ニ関スル条約 1907年
   西蔵ニ関スル協定
   西蔵ニ関スル英露協定付属書
10 印度及西蔵間通商章程 1908年
11 大不列顛国政府及「ブータン」国政府間ノ条約 1910年
12 露蒙修好協定及付属通商議定書 1912年
13 蒙蔵条約 1913年
14 露支協定 1913年
   付属交換公文要領

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