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トップページ >> 既刊・新刊 >> 近代チベット史叢書 5 >> 西蔵―英帝国の侵略過程

西蔵チベット―英帝国の侵略過程  近代チベット史叢書 5

「チベット 英帝国の侵略過程」書影
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フランシス・ヤングハズバンド・著 村山公三・訳
A5判・上製クロス装・函入(244頁)(改訂新版)
定価:7000円+税
2009年5月刊 ISBN978-4-86330-028-6

ヒマラヤを越えたチベットの「黒船来航」
英国全権ヤングハズバンド大佐の手記!

清朝の宗主権下、固く門戸を閉ざした秘境であったチベット。その眠りを覚ました、西洋列強による初の直接的接触――いわばチベットにおける「黒船来航」とも云うべき、1903年の英領インド軍チベット進駐。英国「武装使節団」首席全権として遠征を指揮したヤングハズバンド大佐が、出兵に至る国際情勢と遠征の路程を克明に記す! 英国勢力によるチベット進出の最前線に立った当事者であり、探検家・著述家としても知られる著者ならではの歴史的ルポルタージュ!

★ダージリンからチュンビ渓谷を越えてギャンツェ城へ迫る!
★雄大なヒマラヤの情景と息を呑む戦闘描写!

「近代チベット史叢書」推薦文  小峰彌彦大正大学学長・仏教学博士)

 2009年は、1959年のチベット民族蜂起より50年の年にあたる。昨年の北京オリンピックの折りにも解放問題をめぐり、世界各地で解放を望む運動が顕在化したことは記憶に新しい。とはいえこの問題も、決定的な武力紛争までいたらなかったこと、さらには中国への配慮なども影響し、日本においての関心はそれほど高くなるには至らなかったのが現況である。だが、チベット問題は、当該の民族のみのことではなく、国際的にも重要な課題であることは間違いない。それ故、私たちはこの課題に真剣に向き合う必要があるが、そのためにはチベットに対する基礎的な知識を備えた上の正しい認識が不可欠となるのである。
 本叢書は「20世紀初頭から第二次世界大戦に至るチベットの歴史と民族文化」を学ぶ基礎的な資料としても重要であるし、チベット問題の原点を考察する上で貴重な材料を提供している良書である。青木文教氏をはじめとする著者の体験を通しての報告は、読者に多くの知識と示唆を与えるものと確信するものである。

著者略歴

フランシス・ヤングハズバンド
(Sir Francis Edward Younghusband サー・ フランシス・エドワード・ヤングハズバンド)
英国の軍人・探検家。英領インド(現パキスタン)のムレー生まれ。中央アジアからシベリア、満洲にかけて各地を探検。1903年、英領インド軍のチベット進駐を指揮し、英国・チベット条約の交渉に当たる。英国王立地理学会会長、エヴェレスト委員会の初代委員長を務める。著書『エヴェレスト登山記』『カラコラムを越えて』など。(1863-1942)

目次

訳序
原著者序文
緒言
1 ボーグルのチベット行(1774年)
2 ターナーのチベット行(1782年)
3 マニングのラサ訪問(1811年)
4 ベンガル州庁の努力(1873-1886年)
5 支那との条約
6 条約上の権利の確保
7 ロシアとの折衝
8 遠征隊派遣に決す
9 シムラよりカンバ・ヅォンへ
10 カンバ・ヅォン
11 ダージリンよりチュンビへ
12 トゥナ
13 ギャンツェ
14 ギャンツェ城砦の強襲

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