「ユリシーズ」大全
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熊本新聞に書評が載りました! |
北村 富治・著
B5判・上製クロス装函入・848ページ 2014年9月刊
定価:20000円+税 ISBN978-4-86330-065-1
ジョイスの傑作『ユリシーズ』に魅かれた著者は50有余年の歳月をかけて『ユリシーズ』を手にダブリンを歩き、ジョイスが描いた世界を踏査してきた。英文学研究とダブリン踏査、そして世界中のジョイス学者との交流によって完成された、待望の『ユリシーズ』完全註解Book!
読者の理解を助けるヴィジュアル資料(写真、地図、建物の構造や見取図、新聞・雑誌に掲載された記事や広告など)を豊富に掲載することによって、『ユリシーズ』の従来から難解とされてきた個所の意味を明らかにする。
単なる英語・英文学的註解にとどまらず、歴史、地理、民俗学、哲学、神学そしてカトリック典礼など、多角的視野から『ユリシーズ』に丁寧な解説を行っている、ジョイス・ダブリン・ユリシーズを正確に読み解くために必携の書!
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著者略歴
北村 富治等 (きたむら・とみじ)
1944 年4 月東京に生まれる。
1963 年3 月栄光学園高等学校卒業、同年4 月一橋大学に入学。
1967 年3 月一橋大学卒業、同年4 月(株)富士銀行(現みずほ銀行)に入行、主としてコーポレイト・ファイナンスの部門にて活躍した後、大倉商事且謦役英国大倉商事社長、潟Lーエンス監査役、名古屋商科大学外国語学部教授・学部長などを歴任。
2012 年より富士カプセル褐レ問。
大学入学後に挑戦と挫折を繰り返していた『ユリシーズ』だったが、チューリッヒ、ロンドン、アムステルダムなどの海外勤務を経て再挑戦。原典・資料の精読、欧米の学者たちとの議論と同時にダブリンの街を歩き回ることで、『ユリシーズ』理解を深めてきた。著書に『「ユリシーズ」案内』(1994
年宝島社)、『「ユリシーズ」註解』(2009 年洋泉社)などがある。 |
ジェイムズ・ジョイス(James Augustine Aloysius Joyce) 1882-1941
20世紀の最も重要な作家の1人と評価されるアイルランド出身の小説家、詩人。画期的な小説『ユリシーズ(Ulysses, 1922年)が最もよく知られており、他の主要作品には短編集『ダブリン市民』(1914年)、『若き芸術家の肖像』(1916年)、『フィネガンズ・ウェイク』(1939年)などがある。
ジョイスは青年期以降の生涯の大半を国外で費やしているが、ジョイスのすべての小説の舞台やその主題の多くがアイルランドでの経験を基礎においている。彼の作品世界はダブリンに根差しており、家庭生活や学生時代のできごとや友人(および敵)が反映されている。そのため、英語圏のあらゆる偉大なモダニストのうちでも、ジョイスは最もコスモポリタン的であると同時に最もローカルな作家という特異な位置を占めることとなった。 |
目次
まえがき
第1挿話 テレマコス
第2挿話 ネストール
第3挿話 プロテウス
第4挿話 カリュプソー
第5挿話 食蓮人たち
第6挿話 ハーデース
第7挿話 アイオロス
第8挿話 ライストリュゴネス族
第9挿話 スキュレとカリュブディス
第10挿話 さまよう岩々
第11挿話 セイレーン |
第12挿話 キュクロプス
第13挿話 ナウシカア
第14挿話 太陽神の牛
第15挿話 キルケ
第16挿話 エウマイオス
第17挿話 イタケ
第18挿話 ペネロペイア
あとがき
参考文献
索引 |
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