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図書館教育 (日本近代図書館学叢書第1巻)

図書館教育・書影
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著者:田中 敬
ISBN978-4-86330-174-0 C0300
定価:本体5000円+税 264頁
A5判・上製クロス装・函入 2017年1月15日刊

図書館は社会に、そして教育に奉仕する存在である!

日本で初めて図書館を「社会教育施設」であると提唱した、日本近代図書館学の金字塔。「図書館学」(Library Science)を本格的に志向し、本をただ保管するのではなく、いかに活用していくかが重要だというパラダイム転換をもたらした名著。「開架式(open shelf)」「参考司書(reference librarian)」など、現代でも使われる多くの訳語を作り、それを定着させたという、図書館学を論じる上で外せない一冊でもある。学校図書館はもちろん、公立図書館の意義についても詳しく論じる。図書館に関わる人すべてに必携!
※本書は現代人にも読みやすい新字・新かな(現代的表記)の改訂新版です。

日本近代図書館学叢書以後続刊予定!

著者略歴

田中 敬(たなか・けい)
1880年、現在の兵庫県篠山市に生まれる。1908年東洋大学支那哲学科卒。東北帝国大学総長・澤柳政太郎のもと狩野文庫の整理に携わり、1911年から同大の図書館造りに尽力する。1916年に同大の司書となり、1923年には、同大の書記に任命。和漢書目録編纂規則の作成を委嘱される。1933年大阪帝国大学に赴任し、事務嘱託(図書館勤務)となった。1952年には近畿大学の図書館長に就任。戦後の司書講習の開始に伴い、京大をはじめ近畿各地の大学で図書館学を講じた。1956年に、東洋大学より文学博士学位授与。(1880−1958)

目次

第一編 総論
 第一章 教育と図書館
 第二章 図書館の意義およびその発達
 第三章 開架図書館
第二編 学校教育の成全要素としての図書館
 第四章 小学校と図書館(上)
 第五章 小学校と図書館(下)
 第六章 中等学校と図書館
 第七章 大学と図書館
第三編 社会教育機関としての図書館
 第八章 図書館講演
 第九章 大学教育普及事業と図書館
 第十章 少年少女団と図書館
 第十一章 活動写真と図書館
 第十二章 実業界と図書館
 第十三章 読書家と図書館
 第十四章 欧洲大戦と図書館
第四編 統括
 第十五章 図書館の任務並びに効果
 第十六章 図書館の将来

「日本近代図書館学叢書」の刊行にあたって

インターネットの普及によって情報の発信・入手が容易になり、ネットワーク化が加速度的に進んでゆく現代。このような時代の中、図書館はどこへ向かえばいいのか。知の集積かつ共有の場としての図書館の専門性とは何か。
日本図書館協会が「日本文庫協会」として設立されてから一二五年、『図書館雑誌』の創刊から一〇〇年である二〇一七年を迎えるにあたって、日本の近代図書館の創成期や発展期を担った先人たちの名著を繙くことは、図書館の「いま」と「これから」を見据えるために必須の作業であることは疑いを容れない。
本叢書がこれからの図書館の発展に寄与することを願ってやまない。
(「日本近代図書館学叢書」刊行委員会)
 「日本近代図書館学叢書」のパンフレットはこちら→PDF(969KB)

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