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トップページ >> 既刊・新刊 >> 解説 悪臭防止法(上巻)

解説 悪臭防止法(上)

解説 悪臭防止法 上巻
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→下巻はこちら

村頭秀人 著
A5判・上製・カバー装・392ページ 2017年10月刊行予定!
定価:本体5000円+税
ISBN978-4-86330-186-3 C0032

「悪臭」とは何か?「悪臭防止法」とは何か?
紛争解決のために必要な知識を集約!

悪臭防止法による悪臭の規制内容や悪臭に関する裁判例の分析を中心として、悪臭に関する紛争の解決のために必要な知識を集約!
東京弁護士会の公害・環境特別委員会委員長などを歴任したエキスパートによる決定版。弁護士や紛争の当事者、地方公共団体の公害苦情相談担当者など必備の解説書!

上巻ではにおいと嗅覚について基礎的な化学のおさらいから、悪臭防止法やその他の法令について解説。

★公害紛争にかかわる全ての方に必携!
★法律エキスパートによる決定版!

著者略歴

村頭秀人Murakami Hideto
弁護士。平成12年弁護士登録(第53期、東京弁護士会)。同年に風間・畑法律事務所(現・畑法律事務所)入所。
東京弁護士会公害・環境特別委員会に所属し、同委員会の委員長および副委員長を務めた。
その後、 東京三弁護士会環境保全協議会議長を経て、現在東京都環境審議会委員。
平成29年には、むらかみ法律事務所を開設。著書に『騒音・低周波音・振動の紛争解決ガイドブック』(慧文社)

上巻目次

第1章 においと嗅覚の化学
1.1 物質の構造
1.1.1 物質と原子
物体と物質/物質の分類/元素と原子/原子・分子と物質の関係
1.1.2 原子の構造と種類
原子の内部構造(原子核・陽子・中性子・電子)/陽子・中性子・電子の
数と原子の種類(元素・元素記号)/周期表/金属元素と非金属元素/同
位体/原子と原子核の大きさ/陽子・中性子・電子の質量/質量数/ボ
ーア模型/最外殻電子・価電子/小軌道 /電子配置/電子式/イオン/
元素は何種類あるか/元素はいつできたか
1.1.3 原子の結合
1.1.3.1 原子が結合する理由と結合の種類
単体と化合物/結合しない原子/イオン化エネルギーと電子親和力/結
合の種類
1.1.3.2 イオン結合
1.1.3.3 共有結合
共有結合のしくみ/電子式による表示/分子式による表示/共有電子対
/二重結合・三重結合/構造式/示性式/原子価/原子が共有結合をす
る理由/配位結合
1.1.3.4 金属結合 
1.1.3.5 電気陰性度 
1.1.4 原子の結合方法による物質の分類
4種類の物質/水素結合とファンデルワールス結合/物質の種類と電気
の通しやすさ/物質の種類と溶けやすさ
1.2 物質の状態と量
1.2.1 物質の状態
物質の三態/粒子の動き/エネルギー/物質の状態変化と熱及びエネル
ギーの関係/圧力/固体と液体の移り変わり(融解・凝固)/液体と気体
の移り変わり(蒸発と沸騰・凝縮と凝固)/気体と固体の移り変わり(昇
華)/溶解/固体と気体の溶解度/イオンの水和/溶液の濃度の表し方/
状態図
1.2.2 物質の量
相対質量/原子質量単位/原子量/分子量・式量/物質量(モル)・アボ
ガドロ数
1.2.3 物質量と他の物理量との関係
物理量と物質量/粒子の数と物質量/質量と物質量/体積と物質量/物
理量と物質量の関係のまとめ/気体の性質(ボイル・シャルルの法則)/
気体の状態方程式/混合気体/理想気体と実在気体
1.3 物質の化学変化
1.3.1 化学変化と化学反応式
物理変化と化学変化/化学反応式/化学変化に伴う物理量の量的な関係
/化学変化に伴う質量の量的な関係/化学変化に伴う体積の量的な関係
1.3.2 酸と塩基
酸と酸性/塩基性(アルカリ性)・塩基/水のイオン積/pH /中和と塩
1.3.3 酸化と還元
酸化と還元の関係/酸素の授受を伴う酸化還元反応/水素の授受を伴う
酸化還元反応/電子の授受を伴う酸化還元反応/酸化数/酸化剤・還元

1.3.4 化学反応とエネルギー
エネルギー/運動エネルギー/位置エネルギーと,位置エネルギーから
他のエネルギーへの変換/ポテンシャルエネルギー/その他のエネルギ
ー/化学結合エネルギー(化学エネルギー)/化学エネルギーと熱エネル
ギー/エネルギー保存の法則/ヘスの法則
1.3.5 化学反応の方向をきめるもの
1.3.5.1 エネルギーの要因
水素原子はなぜ水素分子になるのか/エンタルピー/標準生成エンタル
ピー/結合切断エンタルピーと結合生成エンタルピー
1.3.5.2 エントロピーの要因
1.3.5.3 ギブスの自由エネルギー
1.3.5.4 反応の速度
1.4 有機化合物
1.4.1 有機化合物の意義と特徴
有機化合物の意義/多様性/熱に対する安定性(燃焼しやすさ)/融点・
沸点/溶解性/比重/反応速度/人体の構成要素
1.4.2 構造式による有機化合物の表現方法
分子式と構造式/線結合構造式(完全構造式)/簡略構造式(短縮構造式)
/骨格構造式
1.4.3 置換基・官能基と基本骨格
炭化水素/置換基・官能基
1.4.4 有機化合物の分類
炭化水素の分類/鎖式炭化水素(アルカン・アルケン・アルキン)/環式
炭化水素/高分子化合物(ポリマー)
1.4.5 異性体
定義と種類/構造異性体/立体異性体
1.4.6 有機化合物の命名法
IUPAC 命名法と慣用名/数詞/アルカンの命名法/アルケンの命名法/
アルキンの命名法/環状化合物の命名法/メチル基を持つ環状化合物の
命名法/メチル基を持つ鎖状化合物の命名法
1.4.7 化学式・化学法則についてのまとめ
化学式/イオン式/構造式/示性式/組成式(実験式)/分子式/電子式
/構造式・示性式・組成式・分子式の実例/化学の基本法則
1.5 においを感じるしくみ
においを感じるしくみの概略/嗅覚器/嗅細胞/嗅細胞でのにおい受容
と電位発生・嗅覚伝達/嗅細胞におけるにおい物質の電気信号への変換
の過程/におい受容体とにおいの種類
1.6 におい物質の特徴
概略/構成元素/分子量/気体または蒸発(揮発)しやすい物質/溶解性
/可燃性/不安定性/官能基/異性体/複合臭
1.7 嗅覚の特性
刺激(におい物質)と感覚/濃度変化によるにおいの質の変化/男女差・
年齢差・個人差/個人内変動・日内変動/喫煙/温度・湿度/順応/マ
スキング・変調/嗅覚脱失・嗅盲
1.8 においの分析と評価
1.8.1 においの特性
1.8.2 においの質(分類)
原臭/においの質の分類/ JIS K 0102 による分類/嗅覚測定用基準臭
1.8.3 においの認容性(快・不快度)
1.8.4 においの強度と広播性 
臭気強度/臭気濃度/臭気指数/におい物質の濃度(刺激量)とにおいの
感覚強度(感覚量)の関係(スティーブン則とウェーバー・フェヒナーの
法則)
1.8.5 機器分析法と嗅覚測定法
両方式の比較/三点比較式臭袋法
1.9 脱臭技術
1.9.1 脱臭技術の分類
1.9.2 燃焼法
概要/直接燃焼法/蓄熱式燃焼法/触媒燃焼法
1.9.3 洗浄法(吸収法)
1.9.4 吸着法
概要/回収方式/濃縮方式/交換方式
1.9.5 生物脱臭法
概要/土壌脱臭法/腐植質脱臭法/充てん塔式脱臭法/活性汚泥ばっ気
脱臭法/スクラバー脱臭法
1.9.6 消臭・脱臭剤法
1.9.7 希釈・拡散法
  第2章 悪臭防止法による悪臭の規制
2.1 悪臭防止法の歴史
2.1.1 悪臭防止法の制定まで
悪臭防止法制定以前の状況/悪臭防止法の制定/機器分析法の採用
2.1.2 制定後,現在までの主要な変更点
(特定)悪臭物質の追加/3 種類の規制基準/嗅覚測定法の導入
2.2 悪臭防止法の目的及び基本概念
目的/工場その他の事業場/悪臭/生活環境
2.3 規制されあるいは義務づけられる行為及び罰則
事業者の義務(1)…通常の場合/事業者の義務(2)…事故発生時/国民
の責務
2.4 規制地域
都道府県知事または市長による規制地域の指定/規制地域の指定権者/
指定の対象/排出・漏出/市町村長の意見の聴取/規制地域の指定等の
公示
2.5 特定悪臭物質
2.5.0 本節の内容
2.5.1 アンモニア
2.5.2 メチルメルカプタン
2.5.3 硫化水素
2.5.4 硫化メチル
2.5.5 二硫化メチル
2.5.6 トリメチルアミン
2.5.7 アセトアルデヒド
2.5.8 プロピオンアルデヒド
2.5.9 ノルマルブチルアルデヒド
2.5.10 イソブチルアルデヒド
2.5.11 ノルマルバレルアルデヒド7
2.5.12 イソバレルアルデヒド
2.5.13 イソブタノール
2.5.14 酢酸エチル
2.5.15 メチルイソブチルケトン
2.5.16 トルエン
2.5.17 スチレン
2.5.18 キシレン
2.5.19 プロピオン酸
2.5.20 ノルマル酪酸
2.5.21 ノルマル吉草酸
2.5.22 イソ吉草酸
2.6 規制基準
2.6.1 規制基準に関する定めの概観
2.6.2 機器分析法による規制基準
2.6.2.1 機器分析法による規制基準全般
規制基準の指定権者/自然的・社会的条件の考慮/地域を区分した上で
の規制基準の設定/特定悪臭物質の種類ごとの規制基準の定め/3 種類
の規制基準/測定方法
2.6.2.2 敷地境界線の地表における規制基準
2.6.2.3 気体排出口における規制基準
算出方法/具体的な計算例
2.6.2.4 排出水に関する規制基準
4 条1 項3 号の定め/この規制基準の必要性と制定の経緯/規制基準の
設定方法
2.6.3 嗅覚測定法による規制基準
2.6.3.1 嗅覚測定法による規制基準全般
2.6.3.2 敷地境界線における規制基準
4 条2 項1 号の定め/環境省令の定める範囲
2.6.3.3 煙突等の気体排出口の臭気指数による規制基準
4 条2 項2 号の規定/排出口の実高さが15 メートル以上の施設の規制
基準の設定方法/排出口の実高さが15 メートル未満の施設の規制基準
の設定方法
2.6.3.4 排出水の臭気指数による規制基準
2.7 国,地方公共団体及び行政機関の責務・権限
国の責務/環境大臣の責務/都道府県知事または市長の権限・責務/市
町村長の都道府県知事や市町村長に対する要請/市町村長の悪臭の測定
義務・測定の委託/市町村長の報告徴収及び検査/地方公共団体の責務
/水路等を管理する者の義務
2.8 その他の悪臭防止法の規定
経過措置/条例との関係

第3章 悪臭に関するその他の法令

3.1 大気汚染防止法・水質汚濁防止法
3.1.1 悪臭防止法との関係
3.1.2 大気汚染防止法
目的/環境基本法に基づく環境基準との関係/規制対象物質/規制等の
内容/事業者の無過失損害賠償責任/適用除外/条例との関係/悪臭防
止法との相違点
3.1.3 水質汚濁防止法
目的/環境基本法に基づく環境基準との関係/排水規制の対象/排水基
準/排水基準の遵守の強制/排出水の汚染状態の測定・排出水の排出方
法の適正化/事故時の措置/事業者の無過失損害賠償責任/適用除外/
条例との関係/その他の規定/悪臭防止法との相違点/要監視項目/水
環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト
3.2 PRTR 法(化学物質排出把握管理促進法,化管法)
3.2.1 PRTR 法の目的
3.2.2 PRTR 制度
概要/しくみ/対象化学物質・対象製品/対象事業者/届出事項/集計
データの公表
3.2.3 化管法SDS 制度
概要/しくみ/対象化学物質・対象製品/対象事業者/提供する情報
3.3 化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)
制定の背景と経緯/改正の経緯/目的/現行法の内容
3.4 悪臭と関連するその他の法律
大気汚染防止法/水質汚濁防止法/ダイオキシン類対策特別措置法/下
水道法/廃棄物の処理及び清掃に関する法律/化学物質の審査及び製造
等の規制に関する法律/都市計画法/建築基準法/化製場等に関する法
律/と畜場法/家畜伝染病予防法/肥料取締法/食品衛生法/毒物及び
劇物取締法/薬事法/労働安全衛生法/高圧ガス保安法/墓地,埋葬等
に関する法律/クリーニング業法/建築物における衛生的環境の確保に
関する法律
3.5 条例による悪臭の規制

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