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フェルハドとシリン

フェルハドとシリン・書影
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Ferhad ile Şirin

ナーズム・ヒクメット 著/石井啓一郎 訳/渡辺優 装丁
四六変形判 上製・カバー装 2002年9月刊
定価:本体3000円+税 ISBN978-4-905849-05-6

麗しの姫に恋した絵師は「鉄の山」の聖者になる…

二十世紀トルコを代表する詩人が、幻想的に、悲しくも美しく描く、愛と自己犠牲と希望の物語。トルコ語原典よりの初訳。訳者による解説付。

「彼女の眼、彼女の眉、彼女の口、彼女の鼻がどんな形をしていたか、浮かばない……これだけ強いているのに、出来ないんだ。浮かばない……僕の頭のなかにシリンの顔は白く輝く光として在る。君の光のような何かが、彼方に、白く……いいや、ただこれだけではない、君は解るね、つまり幻影とか、影のようなものとは違う。何か温かいもの、何か熱いもので、命のある何か、堪え難いまでに生命に溢れたもので、幾重にも火花を散らして、それから近くに、僕自身の肌よりもなお僕に身近にあるものなんだ。そして、すべての処に、君のなかにも、プラタナスのなかにも、僕の鎚矛の上にも、風の吹く音のなかにも、ここに僕を見に来る人々の顔のなかにも、すべての処に在るんだ……」(本書第三幕より)

産経新聞/東京新聞に採り上げられました

著者略歴

ナーズム・ヒクメット
土耳古の左翼・革命的詩人。
1902年、ギリシャのサロニカで外交官の家に生まれる。
1916年、イスタンブルの海軍兵学校に入学。
1921年、東洋勤労者共産主義大学に入学。このころ、ソ連の革命家たちと親交を結ぶ。
1924年、祖国トルコに帰り、トルコ共産党に入党。弾圧がはげしくなり、翌年、ソ連へ亡命。
1928年、処女詩集「太陽をのむものたちの唄」を出版。
1929年、長詩「ジョコンダとシ・ヤウ」を書く。
1930年、詩集「三番目」、「1+1=2」、「声を失った市」
1932年、「夜更けについた電報」、「ベネルジはなぜ死んだか」、「頭蓋骨」等を発表。この頃より弾圧が激しくなり、出版するたびに投獄される。
1935年、「ポートレート」、「タランタ・バブーへの手紙」、戯曲「忘れられた人」
1936年、論文「ドイツファシズムと人種理論」
1937年、28年4ヶ月の刑を宣告される。(これから14年、獄中で過ごすことになる。獄中で「人間パノラマ」「愛の伝説」「すばらしいヨセフ」「獄中書簡」等を書きつづけた)
1950年、釈放。「ゾーヤ」
1951年、逮捕の危険が迫り、モスクワへ。「モスクワ交響曲」
1952年、「トルコ物語」
1953年、「祭りの最後の日」
1960年、「二人のがんこもの」
1963年、6月に死去
(参考:世界革命文学選38「ロマンチカ」 〔ナジム・ヒクメット著、草鹿外吉訳〕の巻末「解説」、1967年10月30日初版)
ヒクメット肖像写真

訳者略歴

石井啓一郎(いしい・けいいちろう)
1963年、東京生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語科卒業。
専攻:スペイン文学、ロマンス語言語学、イスラーム学、比較思想。
訳書:『生埋め』(サーデグ・ヘダーヤト著・国書刊行会・2000年12月15日発行)
サーデグ・ヘダーヤト短篇集』(2007年弊社刊)
翻訳:「デデ・コルクートの書」からの一部抜粋(「季刊・幻想文学」2000年第57号掲載)

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フェルハドとシリン「後書き」→PDF:『フェルハドとシリン』 なかみ見本(訳者後書きより)(16kb)


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