はじめに
ある出来事
光と影の認識
第一章 嗜好品とは何か
「嗜」と「好」
モノとしての嗜好品
嗜好品の薬理作用
嗜好品の楽しみ方
人間にとっての嗜好品
〈たしなみ〉の原点
たばこの効用
第二章 たばこの歴史を辿る
1 受容の歴史
神との出会い
他者との出会い
自己との出会い
2 迫害の歴史
十七世紀ヨーロッパにおける迫害
十七世紀日本における迫害
十八世紀から十九世紀にかけて
二十世紀初頭の迫害
ナチス・ドイツによる迫害
二十世紀後半からの迫害
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第三章 現代の反たばこ論を検証する
1 反たばこ運動の風景
2 健康に悪いという根拠は絶対か?
疫学の功罪
科学の落し穴
気になる疫学の使われ方
マスコミの姿勢と大衆
社会的コスト論と国民運動
受動喫煙規制の根拠
公権力介入への疑問
行政の意思決定プロセスの危険性
健康増進法の問題
3 迷惑はどこから生じたか
4 未成年者対策の本質を考える
第四章 大人になれない大人たち
1 現代日本人の精神構造
2 大人育成プロセスの崩壊―躾・教育の混乱を見る
3 大人を喪わせた社会構造を探る
(1) 世間の希薄化
(2) モラトリアムの氾濫
(3) イニシエーションの退化
(4) 知育偏重と学校制度
第五章 大人になるために
エピローグ 文化の継承
参考文献
あとがき |