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意志と価値の理論 生命の哲学

意志と価値の理論・書影
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小松 寿 著
A5判・上製・326ページ
定価:3000円+税 ISBN978-4-905849-38-4

混迷の時代における新哲学の曙光

マクロコスモス(宇宙)を記述する一般理論である物理学に対応するような、ミクロコスモス(人間)を捉える一般理論を探求した書。著者は前者における「〜である」の真理性に対応する「〜すべし」の正しさを問題にし、仮言的概念である正しさが引き起こす無限階梯の中に著者が「実在」と呼ぶ本質的な対象を見出す。
 次に、実在の保持者としての普遍者を問題にし、この観点から0型宗教、∞型宗教、1型価値と、それらの例である仏教、キリスト教、ニーチェ哲学を論ずる。
 次に、普遍者が実在を持つ事の意味を、保持の様態、及び構造的、歴史的、そして信仰的な観点から論ずる。
 本書にはユーモア溢れる記述が散見される一方で、その構成は極めて体系的かつ厳格である。そこで示された、宗教を超え、哲学を超え、思想を超えて、ミクロコスモスの領域に、新たな捉え方による一般理論を建てると言う著者の意図がどの程度成功したかについては、大方の批判を待たなければならない。しかし本書は、物質的繁栄とその裏で進む価値や精神的な支えの喪失と言う混迷の時代にあって、文系、理系の広汎な領域にわたる該博な知識を背景に、人間存在に新たな視座を与えようとする著者の意欲作である。

著者略歴

小松 寿(こまつ・ひさし)
1953年 長野県松本市生
1982-84年 ドイツ学術交流会(DAAD)によりミュンヒェン大学留学
1987年 広島大学大学院文学研究科博士課程後期独語独文学専攻終了
1987年 九州工業大学情報工学部助教授
1991年 (株)十印言語研究所参事
1993年 東京大学工学部電子情報工学科受託研究員
1994-2000年 広島市立大学情報科学部助教授
1997年 博士(人間科学、大阪大学)
著書・論文
『記号論理学入門』(森北出版, 1997)
''Belief and the Epistemic Channel'', in Logic, Language, and Computation, vol.3, pp.201-216, Stanford(CSLI Publications, 2000) 等

目次

第1章  公理の設定
  1.1  正しさのパラドックス
  1.2  公理としての生命
  1.3  実在型価値と我欲型価値
第2章  普遍者
  2.1  0型宗教
  2.2  ∞型宗教
       2.2.1  内的不可能性
       2.2.2  外的不可能性
       2.2.3  キリストによる救い
       2.2.4  他力本願としてのキリスト教
       2.2.5  最後の瞽女 小林ハルさんについて
       2.2.6  浄土真宗
  2.3  1型価値
       2.3.1  ニーチェ哲学の概要
       2.3.2  ニーチェ哲学の批判的検討
第3章  途上にあるもの
  3.1  価値の対象
       3.1.1  現実化しない場合
       3.1.2  現実化する場合
  3.2  価値の保持者
  3.3  達成型価値と状態型価値
  3.4  聖と俗
  3.5  我欲と普遍者
第4章  公理の定言的性格と実在
  4.1  法と内的必然性
  4.2  構造論
  4.3  通時論
  4.4  実践論
       4.4.1  公理の正しさ
       4.4.2  義の実現
       4.4.3  救いと幸福
       4.4.4  普遍的人格への到達
       4.4.5  構造論的な結論と
                その実践論的表現
結 語
付録 記号論理学の概要
  A.1  論理学の対象
  A.2  論理学の種類
  A.3  公理論とモデル理論
  A.4  命題論理
       A.4.1  形成規則
       A.4.2  公理論
       A.4.3  モデル理論
  A.5  述語論理
       A.5.1  形成規則
       A.5.2  公理論
       A.5.3  モデル理論
       A.5.4  述語論理の拡張
  A.6  様相論理
参考文献
索 引
  人名索引
  事項索引

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