目 次
謝 辞
序 論
1. 研究動機
2. 背景説明
3. 研究目的
4. 研究方法・論文構成
序論注釈
第1章: 天心の略伝と
The Book of Tea執筆の背景
1.1. バイリンガルを生んだ生活環境
1.2. 天心の大学時代
1.3. ナショナリストとコスモポリタンとしての両面性
1.4. 天心とボストン
1.5. The Book of Tea執筆まで
1.6. 芸術論の集大成としての作品化
第1章注釈
第2章: 文学作品としての表現へのこだわり
2.1. 天心における表現形式としての言葉
2.2. 音韻文体論からみた表現性(前景化)
第2章注釈
第3章: The Book of Teaの文体と
天心の意図
3.0. 題名の象徴性
3.1. 第一章 「人間性の器」
‘The Cup of Humanity’
3.1.1. 天心の英語の特徴
3.1.2. 英語表現に見る天心の意図
3.1.3. 全体構成における第一章の役割
3.1.4. 解釈上の問題点
3.2. 第二章 「茶の流派」‘The Schools of Tea’
3.2.1. 英語表現に見る天心の意図
3.2.2. 全体構成における第二章の役割
3.3. 第三章 「道教と禅道」‘Taoism and Zennism’
3.3.1. 英語表現に見る天心の意図
3.3.1.a. 押韻効果による詩的連想
3.3.1.b. "art"の語義展開における「魚鱗鶴翼」
3.3.1.c. 語義の焦点化―「魚鱗」
3.3.1.d. 語義展開過程における押韻
3.3.1.e. 漢文的文体
3.3.1.f. 天心の立場
3.3.2. 全体構成における第三章の役割
3.4. 第四章 「茶室」‘The Tea-Room’
3.4.1. 英語表現に見る天心の意図
3.4.2. 全体構成における第四章の役割
3.5. 第五章 「芸術鑑賞」‘Art Appreciation’
3.5.1. 英語表現に見る天心の意図
3.5.2. 全体構成における第五章の役割
3.6. 第六章 「花」‘Flowers’
3.6.1. 全体の中で占める第六章の割合
3.6.2. 英語表現に見る天心の意図
3.6.3. 全体構成における第六章の役割 |
3.7. 第七章 「茶の巨匠たち」‘Tea-Masters’
3.7.1. 英語表現に見る天心の意図
3.7.1.a. 千利休最期の微笑みの謎
3.7.1.b. 『東洋の覚醒』における「微笑みの死」
3.7.1.c. 東西対立概念を超えて
3.7.1.d. 禅的悟りと死生観
3.7.1.e. 音象徴による情意表現
3.7.1.f. 予言者・殉教者としての天心
3.7.1.g. 「死」と「再生」
3.7.2. The Book of Tea の文学的二元性(duality)
3.7.2.a. キリスト最後の晩餐
3.7.2.b. ミルトンJ. MiltonのParadise Lost『失楽園』
3.7.2.c. 音象徴に見る「禅」的心境
3.7.2.d. Paradise Lost『失楽園』との類似点
3.7.2.e. 利休の最期に見る比喩
3.7.3. 第七章の構成と意図
3.7.3.a. 構成要素に見る東西融合
3.7.3.b. 全体構成における第七章の役割
第3章注釈
第4章: The Book of Tea の多義性
4.1.1. テーマの多重構造
4.1.2. 仏教的死生観
4.1.3. 東西共存の理想
4.1.4. 全体統一の手法
(儒教的音楽性と交響楽的構成)
儒教的音楽性
交響楽的構成
第一楽章
第二楽章
第三楽章
第四楽章
絵画と音楽のアンサンブル
4.2.1. 不二一元思想の具象化
4.2.2. The Book of Tea の理想主義
第4章注釈
結 論
【補注】
1. 「音象徴T」池田拓郎『英語文体論』より
2. 「音象徴U」Jakobson 『言語音形論』より
3. 「The Book of Tea における英語の特徴」
4. 「単語出現頻度表から見る執筆意図の考察」
5. 「The Book of Tea における道教と禅」
6. 「ヨーロッパ美術思潮と日本美術」
7. 「第五章『芸術鑑賞』とドイツ哲学」
8. 「漢詩と英詩の共通性」
9. 「装丁に見られる象徴技法」
補注の注釈
参考文献 |