序章 世界各国の車輪とレールの現状
はじめに
1. 車輪とレールの相互作用
2. 走行速度と軸重
3. レール形状と材質
3.1 軸重とレール形状
3.2 走行速度とレール形状
3.3 軸重とレール材料
4. 車輪直径と材料
4.1 車輪直径
4.2 車輪材料
5. 車輪とレールの相互作用
5.1 相互作用
5.2 車輪とレールの硬度差
まとめ
第1章 米国鉄道の脱線事故の現状
はじめに−米国貨車鉄道の現状
1-1 車輪損傷と脱線事故
1-2 車輪リムの破壊
1-3 車輪板部の損傷
1-4 脱線事故原因となった車輪損傷の分類
1-5 脱線事故原因となった車軸の損傷
1-6 カナダ幹線鉄道脱線事故
まとめ
第2章 車輪の材質と機械的性質
はじめに
2-1 北米と欧州の車輪材料の比較
2-2 車輪の材質
(1) 化学成分
(2) 熱処理
(3) 機械的性質
2-3 車輪の寿命
(a)摩 耗
(b)踏面損傷
(c)転動接触疲労
まとめ
第3章 車輪損傷事故例
はじめに
3-1 100トン貨車の脱線事故(Shattered Rim)
3-2 車輪板部の破壊による貨車脱線事故
3-2-1 事故概要
3-2-2 車輪の破壊状況
3-3 車輪のShattered Rimによる脱線
3-3-1 事例1
3-3-2 事例2
まとめ
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第4章 車輪の形状と損傷用語(terminology)
はじめに
4-1 車輪各部の形状と名称
4-1-1 車輪の名称
4-1-2 車輪の形状
4-2 車輪損傷の分類
4-3 米国の車輪損傷の発生頻度
4-4 欧州における車輪損傷
4-4-1 車輪損傷事例
4-4-2 英国における車輪損傷の許容基準
まとめ
第5章 車輪の転動接触疲労の機構(Rolling contact fatigue)
はじめに
5-1 転動疲労亀裂の発生機構
5-1-1 疲労亀裂の発生
5-1-2 シェークダウン線図(shakedown diagram)
5-1-3 疲労亀裂発生限度線図
5-1-4 Dang Vanの疲労亀裂発生基準
5-2 疲労亀裂の進展
5-2-1 疲労亀裂の進展方向
5-2-2 亀裂の分岐
5-2-3 亀裂内の液圧の影響
まとめ
第6章 Deep seated shellの発生機構
はじめに
6-1 Deep seated shell (deep shelling)
6-2 Deep seated shellの発生機構
6-2-1 車輪踏面下の接触応力
6-2-2 破壊力学の適用
6-2-3 亀裂発生深さ
まとめ
第7章 車輪の熱疲労による損傷
はじめに
7-1 熱疲労亀裂
7-2 踏面の残留応力
7-2-1 新製時の残留応力
7-2-2 踏面停止ブレーキによるリムの残留応力
7-2-3 抑速ブレーキによる踏面残留応力の変化
まとめ
第8章 技術者責任
はじめに
8-1 米国における製造物責任法
8-2 米国におけるPL訴訟の特徴
8-3 抗 弁 (Defense)
8-4 事 例
8-4-1 訴 因
8-4-2 法律上の観点
8-4-3 被告側の対応
8-5 結果
おわりに
あとがき |