昔話のプロファイリング―語り部の肖像を推理する
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木村桂子 著
挿絵・挿画 小池りとな
四六判・並製・カバー装・220ページ 2006年8月刊
定価:2000円+税 ISBN978-4-905849-51-3
昔話に隠された「大人の世界」
時代を超えて語り継がれてきた昔話。それは単に「古き良き時代の素朴な作り話」ではなく、「語り部」たちの卓越した人生智が散りばめられた「おとなの世界」であった。推理小説を思わせる鋭敏な切り口で、幾重もの比喩の奥に秘められた昔話の「語り部」の肖像に迫る! 味わい深い挿絵と共に、今鮮やかによみがえる昔話の世界!
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人気シリーズ『昔話のプロファイリング2』『昔話のプロファイリン
グ3』好評続編! |
著者略歴
木村桂子(きむら・けいこ)
東京生まれ。
大阪大学大学院工学研究科・修士課程修了。
児童文学作家。文芸投稿誌『きぼっこ』主宰。
ストーリーテリング「お話あそび研究会」代表。
著書『泣くなあほマーク』(ひくまの出版)
『屋根の上のゆうれい』(ひくまの出版)
『ワームホールの夏休み』(評論社)他。 |
目次
はじめに(PDF)
第一の肖像
夢の買い方
―新潟県見附市の昔話「佐渡の白椿」の語り部を推理する
第二の肖像
かぶ焼き出世組合
―岩手県上閉伊郡の昔話
「かぶ焼き甚四郎」の語り部を推理する
第三の肖像
ふたりの七兵衛
―岩手県上閉伊郡の昔話
「骸骨の歌」の語り部を推理する
第四の肖像
猿婿と呼ばれた男
―熊本県阿蘇郡の昔話
「猿の婿どの」の語り部を推理する
第五の肖像
たにしを夫にした娘
―岩手県上閉伊郡の昔話
「たにし長者」の語り部を推理する
第六の肖像
黄金の男・まみちがね
―鹿児島県大島郡の
昔話「灰坊」の語り部を推理する |
第七の肖像
背が低くなる宝下駄
―岡山市の昔話「宝下駄」の語り部を推理する
第八の肖像
妻と夫の月夜
―新潟県佐渡郡の昔話「月の夜ざらし」の語り部を推理する
第九の肖像
立て縞に横縞の継ぎ
―熊本県山鹿市の昔話「雉も鳴かずば」の語り部を推理する
第十の肖像
うそつき やそ八
―岩手県上閉伊郡の昔話「馬喰やそ八(前半)」の語り部を推理する
第十一の肖像
悪人 やそ八
―岩手県上閉伊郡の昔話「馬喰やそ八(後半)」の語り部を推理する
第十二の肖像
年の晩のしゃぐま老人
―香川県仲多度郡の昔話「貧乏神」の語り部を推理する
おわりに |
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本書内容一部
→PDF:『
昔話のプロファイリング』なかみ見本(「はじめに」より)(160kb) |
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